最高の仙丈ケ岳
10月1日に仙丈ケ岳へ登ってきました。メンバーは。坊主さん・猪面さん・私(まえだ)の3人。新宿に集合して20時30分に出発しました。
出発直後、猪面さんが仕事のトラブル発生! 車の中で電話対応をしている。猪面さんとは同業者なので、私も運転しながらそのトラブルについて考え、案を出す。未解決!?のまま、前泊地の石和温泉に到着。温泉入ってビール飲んで、明日に備える。
4時起床で芦安に向かう。芦安は想像していたよりも、ずっと空いていてちょっと拍子抜けした。到着するなり、タクシーの乗車を勧められる。5時40分発のバスを逃してしまったので、もちろんタクシーを利用するつもりだった。私たち3人は、マイペースで登山の準備をしていたが、タクシーの運転手がチラチラとこちらの様子を見ている。何故かと思ったら、すでのタクシー(10人乗り)の中には、他の登山客が乗車していた。私たち3人をすっと待っていたのである。気まずいムードで、タクシーに乗り込んだ。
南アルプス林道の夜叉神トンネルなどを抜けて、広河原へ。ここからさらにバスに乗り換えて北沢峠に向かう。
7時過ぎに北沢峠に到着。とても寒く、たぶん10℃以下だった。同じバスに乗っていた人たちは、ただの他人ではあるが、最終的には運命共同体であった!?
1時間20分で、五合目の大滝ノ頭まできた。今まで、夏山の樹林帯は汗びっしょりになってとてもきつく感じていたが、10月は涼しいのでそれ程辛さを感じなかった。
そろそろ森林限界を抜けそうになったときに、後ろを振り返ると昨年、黒戸尾根から登った甲斐駒ケ岳がきれいに見えた。
さらに高度を上げると、こんな景色!見事に晴れて、遠くには一昨年登った八ヶ岳・赤岳も見ることができた。
仕事のトラブルを抱えながらの登山になってしまった猪面さんも、素晴らしい景色にようやくこのガッツポーズ!
登り始めて、2時間20分で小仙丈ケ岳に着いた。相変わらず天気は良い! そして気分も良い。もしかして今までの登山の中で最も良い山行かもしれない。
小仙丈沢のカールが見事だった。雑誌で見た景色と同じで、興奮する。
一旦下った後、山頂に向けての最後の急登。これまでは、気分よく登山ができていたが、やはり3000m級の山は甘くない。たぶん心拍数は170を超えていた。振り返ると甲斐駒の頂上と目線が同じくらいになっていた。
そして仙丈ケ岳の頂上に。言葉に言い表せないほどの素晴らしい景色だった。
甲斐駒ケ岳を指さしてのツーショット。3033mの世界は最高だった。
山飯は、モンベル羽生店で購入した『山の棒ラーメン』 麺がうまかった!
ガーミンも持っていきました。ガーミンは3035mを示していた。+2mの誤差であるがここは3000m以上の標高。まずまずの精度だと思う。
下山は、どの山もきつい。膝がガクガクだった。太平山荘まで来れば、あとは10分で北沢峠へ。
14時には、北沢峠に下山できた。しかし、バスの時刻表は15時30分。時間があるので長衛荘で過ごす。
15時30分のバスには、行きで一緒だった他の登山者たちが乗っていた。15時30分発は最終のバスなので、乗り遅れるわけにはいかない。
仙丈ケ岳は最高であったが、バスやタクシーの利用は面倒だった。片道1100+750円でお金も掛かる。しかし、これが嫌だったら黒戸尾根を登るしかない。どっちを取る?
猪面さんのトラブルは結局解決せず、下山後仕事に向かいました。